fc2ブログ

== 西蔵自治区 ==

山南地区!!

今日はチベット自治区の山南地区のご紹介です
山南地区
山南(チベット名:ロカ,中国名:シャンナン)地区は
チベット自治区を構成する七つの地区のひとつで、自治区の中央部に
位置し、チベットの伝統的な地理区分では、この地区の北部に隣接する
ラサ市を構成する諸ゾンとともにウー地方と呼ばれており、ここの
住人を「ウーパ (dbus pa) 」と呼ぶそうです

山南地区の位置
ヤルンツァンポ河中下流に位置していて、海抜3,700mの高原地帯であり、
南はインド、ブータンと国境を接している為、他の国境地区と共に
インドとの国境紛争地域となっています
敵視的には、「吐蕃王家」がチベット統一に着手しはじめた
六世紀後半から七世紀にかけて本拠地をおいた地域で、
その拠点ユムブラカン宮殿が史跡としてあります

※吐蕃王朝(とばんおうちょう)は7世紀初めから9世紀中ごろにかけて
 チベットにあった統一王国で、、唐では吐蕃と呼んでいました
 この名が14世紀中ごろまでチベットの呼び名として用いられ、
 吐蕃の王は自称としては姓をもたず、王家・王族の呼称も持たなかった
 ため、日本では中国名である「吐蕃」をもってこの王朝の名称と
 するのが一般的だそうです


「ユムブ・ラガン」(中国名:雍布拉康)
雍布拉康
先程も出てきた、チベットに於いて最古の宮殿です
(但し現存しているのは、文化大革命後に再建された複製)
場所はロカ地区ネドン県の東南約5kmキロの所にあり、
小山の上に要塞型の建物が高く聳え立っています
ユムブ(ヨンブ)とは「母鹿」という意味で、山の形が母鹿に
見えることから名づけられており、ラカンとは神殿の事です
雍布拉康
ここは吐蕃国の最初の王「ニャティ・ツァンポ」が住んだ宮殿と
言われていて、その歴史は2000年以上になります
仏殿には三世仏像や歴代王の塑像、文成公主や釈尊公主などの塑像が
納められており、宮殿の後ろ部分は城塞型の望楼となっています
創建当初、ユムブ・ラカンは小規模の宮殿だったそうですが、
のちにダライラマ5世によって拡張され、仏教寺院となりました
その為、僧坊や歴代ダライラマが礼拝に訪れた時の寝室があります

ユムブ・ラガンから400mほど離れたところに湧いている泉は、四季を
通じて途切れることがなく、どんな病気でも治せるといわれており、
ここを訪れる礼拝者はこの泉を飲み、身を清めるそうです


「藏王墓」(ぞうおうぼ/ザンワンムー)
蔵王墓
蔵王墓は、ロカ地区のチョンギェ県西南部にある陵墓群で、
歴代の吐蕃国王が葬られています
後ろには山が聳え、前には川という立地にあり、当時吐蕃国が
「背山面水」の風水を重視していたことを示しているそうです
墓の部分の全長は2076m、幅306mあり、高台の上にあります

墓の数はいくつあるのかハッキリしていませんが、わかる範囲
でも8~9基あり、文献の記述によると川に近い大きな墓が
「ソンツェン・ガムポ王」、そのほかが「マンソン・マンツェン王」、
「ティデ・ツクツェン王」、「ティソン・デツェン王」、
「ティデ・ソンツェン王」、「ランダルマ王」のものだとされています
尚、今でも墓主が解明されていない墓もあるようです

蔵王墓
元々の各陵墓の形は長方形をしており、上部は平らになっています
但し、長年の風雨による浸食で、削れて円形になっているものあり、
その上文献の記載では、墓内部はたくさんの財宝が納められ、
中央に安置された遺体は、黄金で覆われていたといわれており、
その為、近年盗難や奴隷の武装蜂起による破壊で、
ただの古墳になっており、残念なことになっています


「ミンジュリン・ゴンパ」(中国名:敏珠林寺/敏竹林寺)
敏珠林寺
ミンジュリン・ゴンパはダナン県にあるニンマ派の主要寺院で、
17世紀にニンマ派の僧によって建立されました
面積は約10万㎡あり、主殿の壁に多数の頭と腕をもつ獰猛な仏像が
描かれており、これがニンマ派の特徴だそうです
チベット仏教の解釈によると、このような凶悪な風貌の神は、
悪魔から寺院を守る護衛とされ、「護法神」と呼ばれています
敏珠林寺
この寺院では、天文暦や医学、書道の研究に力を入れており、ミンジュリン
・ゴンパから選ばれた高僧はポタラ宮へ僧学院の教師として派遣されたり、
チベット暦の研究や、「チベット年表」の編纂も担っているそうで、
ニンマ派の歴史や教義を研究する上で重要な寺院となっています
あと、ミンジュリン・ゴンパの僧は結婚や子供を持つことが許されていて、
住職の地位は子供または婿に継承されるそうです


「サムイエ」(中国名:桑耶寺)
桑耶寺
ダナン県ヤルツァンポ川の北岸にある寺院で、8世紀の吐蕃国国王「ディソン・
デツェン」の時代に建立され、創建時期はジョカンの次に古いお寺です
古代インドのヴァーラナシー王朝の寺院をもとに建てられたと言われており、
ウツェ大殿はチベット、中国、古代インドの建築様式を用いられています
9世紀に吐蕃国が仏教を禁止した時は封鎖されていたが、10世紀後半になると、
仏教は再び勢力を回復し、サムイエはチベット仏教ニンマ派の中心となりました

国王「ディソン・デツェン」は、仏教の力で政権を確固たるものにしようと考え、
ネパールから仏法を取り入れたり、仏教の発展に努めました
彼はサムイエが完成すると、7人のチベット人を第一陣の僧として出家させ、
サムイエはチベットで最初の仏・法・僧の揃った仏教寺院となりました
その為、チベット文化の発展において重要な寺院のひとつとなっています


「チャンジュ・ゴンパ」(中国名:昌珠寺)
昌珠寺
ネドン県の南に2kmにあるチャンジュ・ゴンパは7世紀の吐蕃国王
「ソンツェン・ガムポ」によって建てられ、妃の「文成公主」は
ここで修行をしたといわれています
後に補修と増築が行われ、ゲルク派に属しました
伝説によると王「ソンツェン・ガムポ」は鳳に姿を変え、この付近に
巣食っていた龍を退治して、この地に寺を建てたといいます
チャンは「鷹」ジュは「龍」という意味で、この伝説が
寺の名前の由来になっているそうです
昌珠寺
中に納められているのは壁画やソンツェン・ガムポ、文成公主などの
塑像で、金の屋根はダライラマ5世によって改築されました
またこの寺の宝物である「真珠のタンカ」は長さ2m、幅 1.2mあり、
真珠が約2万9千粒、そのほかにルビー、サファイア、アメジスト、
トルコ石、珊瑚、金が使われていて、信徒や旅行客を引きつけています


「ヤムジョユム・ツォ」(羊卓雍湖)
羊卓雍湖
ラサとシガチェの境にあり、ヤルツァンポ川とは山ひとつ隔てています
海抜4441m、面積648kmのヤムジョユム・ツォは「白鳥の池」という意味で、
湖面の形が飛んでいる白鳥に似ている所からきています
チベットの人々からは「聖なる湖」として崇められています

湖にはいくつかの小島が浮かび、湖畔の草は豊富で牧場に適しており
また水鳥の生息地となっていて、毎年夏になると無数の白鳥や
かもめなどの水鳥がやってきます
但し、雪山に囲まれた青いベルベットのようなヤムジョユム・ツォは、
水源を持たない湖なので、水位は年々下がり、専門家によると
20年以内に干上がると予測されています


やはり、チベットは何処へ行っても仏教と関係の深い場所ばかりです
とりあえず、皆さんも寺院ばかりでつまらないでしょうから、
今回でチベット編は終わりにします
それでは、次は何処に行くのかお楽しみに
(^・ω・^)ノ じゃ~ね~♪



ランキングに参加しています、あなたの清き1クリックを!!
 人気ブログランキングへ にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へ
スポンサーサイト



...Read more

┃ テーマ:みんなに紹介したいこと ━ ジャンル:ブログ

┗ Comment:2 ━ Trackback:0 ━ 10:30:00 ━ Page top ━…‥・

== 西蔵自治区 ==

日喀則市!!

今日は、日喀則市(地区)のご紹介です (^▽^)ノ
日喀則市

...Read more

┃ テーマ:みんなに紹介したいこと ━ ジャンル:ブログ

┗ Comment:3 ━ Trackback:0 ━ 10:50:53 ━ Page top ━…‥・

== 西蔵自治区 ==

西蔵自治区 拉薩市2!!

今日は昨日の続きで、拉薩市の観光ご紹介です (^▽^)ノ
拉薩市

...Read more

┃ テーマ:みんなに紹介したいこと ━ ジャンル:ブログ

┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 10:30:00 ━ Page top ━…‥・

== 西蔵自治区 ==

西蔵自治区 拉薩市!!

新年のご紹介1発目はチベットでお送りします (^▽^)ノ
チベット

...Read more

┃ テーマ:みんなに紹介したいこと ━ ジャンル:ブログ

┗ Comment:2 ━ Trackback:0 ━ 10:32:09 ━ Page top ━…‥・

== 西蔵自治区 ==

チベット自治区!!

今日はチベット自治区についてご紹介します  \( ̄∇ ̄*)
チベット!!

...Read more

┃ テーマ:みんなに紹介したいこと ━ ジャンル:ブログ

┗ Comment:0 ━ Trackback:0 ━ 21:54:52 ━ Page top ━…‥・
New « ┃ Top ┃ » Old