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== 広東省 ==

華僑の町 開平!!

今日は開平のご紹介です \( ̄▽ ̄*)
望楼
開平市は広東省江門市にある県級市です
ここにある開平楼閣と村落は、2007年6月28日に、ニュージーランドの
クライストチャーチで開催された世界遺産委員会会議で
開平市の赤坎鎮、自力村、方氏灯楼、蜆岡鎮、百合鎮の村落群が
世界文化遺産リストに登録されました
望楼2

開平市に入ってまず目に付くのが、田畑の真ん中にぽつんと建った
古い四、五階建ての洋館、これが開平楼閣(望楼)です
造りは洋館なのですが西洋の『城』ではなく、一階から最上階まで
同じ大きさで直方体の建物です
望楼3

中国語で「碉楼」と呼ばれるこの建物の出来た所以は、
150年程前のこの地は「土客械闘」(客家と本地人の争い)という争いが
盛んに発生していて、生活を脅かされた大量の農民がアメリカ大陸への
移民として逃れました
ちょうど同時期に西部大開発に伴い、ゴールドラッシュと大陸横断鉄道の
建造に大量の労働力が必要だった米国・カナダでは、移民してきた彼らが
現地での労働力となりました
1880年代になると、米国とカナダは排華政策を実行しはじめ、労働者(華僑)
の人々は帰郷して現地で土地と家を買い、家庭を持つことを強要されました
華僑の写真

「故郷に洋館を!」(当時の労働者の悲願でした)
それを受け継いだ二世・三世を待っていたのは、故郷の人々だけでなく
野党(盗賊)の格好の的となりました
「足跡一つに盗賊3人」(華僑一人を3人の盗賊が狙っている)と言われる程、
その財産をつけ狙われたのです
その為、華僑の人達は通常の洋館を建てず、堅固で見張り台の様な望楼を
建てました(窓には鉄格子、射撃口や照光器・警報器を備えていました)
鉄格子

その後1940年代に、米国とカナダは中国に対して移住制限を解除したので、
在外華僑の家族が大量に移住し、多くの望楼は無人の廃墟となりました
主を失った望楼は、堅固な造りのおかげもあって、その後120年以上も
その姿を残し、ひっそりとたたずんでいます

装飾
建物の特色としては、中国と西洋を折衷した外壁を持っていることで、
古代ギリシア、古代ローマとイスラムなどの建築様式が結合したもので
多様性に富んでいて、家主の好みによって建築様式が違うので、
一つとして同じデザインは存在していないそうです

自力村
観光の際には、短時間で数多く巡ろうとすると不可能だと思います
一般的な観光であれば、「自力村」の様に望楼や建物が集まっている所も
ありますので、そちらに向かうとよいと思います(入場料を取られますが・・・)
また、現地の人の多くは標準語(北京語)ではなく、広東語の一部に入る
独特の開平語を使用してますので、中国語が話せたとしても通じないかもしれません

世界遺産にも選ばれている開平、一度訪れてみてはいかがですか? (^▽^)ノ^



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