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== 閑話休題 ==

閑話休題8!!

今回は旅行記・・・といきたかったのですが、ちょっと整理が
ついてないので、閑話休題で煙台市の時に出てきました
「中国の八仙人 VS 日本の七福神」をお送りします \(^∇^ )

八仙人
まず「八仙人」とは、 日本の七福神のルーツとも言われていて
中国においては知らない人がいないほどの有名な方々です
逆に日本の七福神においては、ほとんど知られていませんけど(笑)

何仙姑
八仙人は、漢鐘離・張果老・呂洞賓・李鉄拐・韓湘子・曹国舅・藍彩和・何仙姑
の8人の事で、中国では明の中頃から定着したと言われています

漢鍾離 手に芭蕉扇??
非常にめでたいものとされ、祝賀の席にはこの「八仙人」の掛け軸がかけられ、
昔の北方の方では、子供を邪鬼から守るとされ、子供の帽子には
必ず「八仙人」の縫いとりをしていたほどです

韓湘子
日本の七福神は船に乗っていますが、この八仙人は仙人だけあって、雲に乗って
空を移動したり(金斗雲)、孫悟空を味方にして竜王と闘う民話があります

曹国舅
中国の民話といえば西遊記が著名ですが、この他に「東遊記」「南遊記」「北遊記」
という小説があり、併せて四遊記と呼ばれています

張果老
もちろん西遊記は別格として扱われていますが、それ以外では
東遊記(上洞八仙伝・八仙出処東遊記伝)が一番面白く、
クライマックスには八仙人+孫悟空 VS 関雲長+趙子竜+馬超の玉帝軍との
一大決戦になりますが、最後には観音菩薩が仲裁し終わります

藍采和
また、中国の麻雀の役の中には、この八仙人をモチーフにした「八仙乗風過海」
「八仙下凡」「八仙戯鳳」「八仙戯金亀」等があり、それ以外にも銅像や掛け軸、
置物等、中国のあちこちでこの八仙人をみかけることができます

李鉄拐
この八仙人を福の神に変えて受け入れたのが、『七福神』という説があります
福の神は皆さんも良く知っているように、夷・大黒天・布袋・福禄寿・
毘沙門天・弁才天・寿老人の7人(7神?)です

呂洞賓
どうして『7』なのかというと、「七難七福」という仏教経典に由来してるそうです
(この他にも七福神の説は色々ありますので、調べてみても面白いですよ)

最後にちょっとだけ、七福神のご紹介を
七福神

 ・恵比須(出身:日本) 商売繁盛・交通安全を司る
   国生み神話の伊邪那岐・伊邪那美の第一子、蛭子命の別名
   元々漁民の海運・豊漁の神様なので、鯛を抱えてつり竿を持っています
   
 ・大黒天(出身:インド) 五穀豊穣・開運招福を司る
   本来はインド仏法の守護神・戦闘の神
   福の神としても有名です

 ・毘沙門天(出身:インド) 学業成就・富貴自在を司る
   仏教四天王の一人増長天(多聞天)の別名
   北方を守護する槍を持った武人

 ・弁財(才)天(出身:インド) 技芸上達・福徳自在を司る
   ご存知弁天様、唯一の女性神で、  ヒンドゥー教の女神である
   サラスヴァティー(Sarasvatī)が日本に来て弁財天になりました
   音楽・学芸の神ですが、すごい焼きもち焼きなので、
   お参りにカップルで行くと、破局を迎えると言われています          

 ・福禄寿(出身:中国) 長寿幸福・方位守護を司る
   短身で長頭が特徴で、南極星(龍)の化身とも言われています

 ・寿老神(出身:中国) 不老長寿・知恵を司る
   人の寿命を記した軸を杖に結んでいます

 ・布袋尊(出身:中国) 未来予知・金運を司る 
   7人の中で、唯一神や仙人ではなく、普通の人間です
   昔の中国に実在した禅僧で、弥勒菩薩の化身といわれています

いかがでしたでしょうか?
残念なことに四遊記の西遊記以外の書は日本語訳されていないので、
ほとんど日本で見かけることは無いのですが、興味のある方は
中国語(漢語)ですが、一度読んでみてくださいね
それでは、この辺で (⌒∇⌒)ノ""マタネー!!


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== Comment ==

八仙人画像について
ももたろうさま

私、フジテレビの番組を制作しています斎藤と申しますが、ももたろうさまのブログの八仙人の画像をテレビ番組内で使用したいと思ったのですが、この画像の出所を教えて頂けると幸いです。
突然のメールで恐縮ですが、宜しくお願いします。 
斎藤





        
 

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