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== 山東省 ==

淄博市!!

今日は淄博市のご紹介です \(^∇^ )
淄博市
淄博(しはく)市って、聞いた事ありますか?
おそらく知っておられる方は少ないと思います
淄博市2

淄博市は山東省の中央部に位置する地級市で、
春秋戦国時代に繁栄を誇った国家「斉」の首都だった所です
周りを7市に囲まれ、山東半島と中原とを結ぶ交通の要衝として栄えてきました
陶磁器の都(陶瓷之都)・絹織物の里(??之?)としても有名な所です
淄博市3

漢代~唐代にかけて繁栄したシルクロードで取引された絹織物は、
この地域の生産品が多く、現在でも絹織物生産の重要な拠点です
近代以降は、全国規模で見ても有数の工業都市として発展し、
石油化学・陶磁器(セラミックス)などが主な産業になってきています
周村古商城

この地ゆかりの古人も数多くいて、中でも「呂尚」や「孫武」は
後世に少なからずとも影響をあたえています

・呂尚(字は子牙)
呂尚
この呼び方では知らないという人も多いと思いますが、
この人こそあの太公望(たいこうぼう)なのです
日本では釣好きの事を「太公望」と呼びますよね?
中国では「太公望の魚釣り」(太公釣魚)とうと、
「下手の横好き」と言う意味になりますが・・・ (^.^;)
紀元前11世紀頃に活躍した周の軍師で、後に斉の始祖となった人です
また「覆水盆に返らず」という諺はこの人から生まれました

・孫武(字は長卿)
孫武
この方もこの名前の方ではあまり知られていませんが、
「孫子」と言えばお分かりでしょうか?
中国の春秋時代の武将で、兵法書『孫子』の作者と言われています
当初、孫武は架空の人物であるとする意見が多かったのですが、
1972年に山東省で孫臏の著した兵法書(『孫臏兵法』)の竹簡が
発見されたことにより、『孫子』が孫武の著作であると証明され、
実在の人物という事がわかりました

観光スポットのご紹介です

・斉国歴史博物館
斉国歴史博物館
臨淄斉国故城の北側に1985年に建設されました
(斉国故城とは、文字通りもと斉国の城があった所です)
敷地面積は13000㎡もあり、建築面積は2600㎡、
建築様式は斉国故城の城壁を真似して造られています
展示物は斉国歴史を中心に、故城から発掘された出土文物です
中には国宝クラスの文物も数多くあります

・古車博物館(車馬館)
古車博物館
1990年に済南~青島高速道路建設中に工事現場か
ら偶然にも春秋時代のたくさんの車が発見されました
それを保護するため、1000万元の費用が投資され、
建築面積3600㎡の博物館がその場所に建設されました
車馬館
内部には、中国歴代の生産用・戦争用の車模型や
車の構造、製造過程などの図解・書物などが展示してあります
それにしても、出てきた遺跡をすっぽり覆うなんて、
他の古墳などでもそうですが、スケールが大きいですよね

・殉馬坑博物館
殉馬坑博物館
斉国第二十五代君主「斉景公」の墓から発掘した殉馬を
保護するために、1980年に建設されました
斉景公は馬好きだったそうで、なくなった時には、約600頭の馬が一緒に埋葬されました
殉馬坑博物館
(馬は古代中国では国の実力のシンボルだったとも言われています)

・蒲松齢記念館(蒲松齢故居)
蒲松齢故居
「蒲松齢」は、中国で有名な志怪小説『聊斎志異』の作者です
聊齋志異とは、蒲松齢が生涯掛けて集めた怪異譚(怪談話?)の
短編小説で、この淄博市淄川区は蒲松齢の生誕の地です
蒲松齢
蒲松齢故居は小さな街を形成しており、街中では街頭話劇等が行われています
蒲松齢記念館はこの街の中心にあります

・開元溶洞
開元溶洞
開元溶洞は、江北最大の鍾乳洞です
最も高いところで高さ約30m、幅は約20mあります
全長1100mの鍾乳洞は8つのエリアに分けられており、
各種鍾乳石はもとより、唐代開元年の懸崖彫刻は一見の価値ありです

・周村古商城
周村古商城
周村古商城は、古代商業の中心地である周村白区西部にあります
周村は封建社会後期、経済転換の中で発展した手工業商業村で、
明清時代には「天下一の村」とまで呼ばれていました
数百年の風雨にさらされていますが、建物の保存の状態はよく、
専門家から「中国の生きた古商業、建築博物館群」と称されています

日本ではあまり知られていない淄博市ですが、
実は中国で17番目に人口の多い都市なんですw
(都市人口2,900,000人)
機会があれば一度訪れてみてくださいね
それでは (⌒∇⌒)ノ""マタネー!!


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