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== 閑話休題 ==

閑話休題10!!

今日は昨日に引き続き、閑話休題として中華文化の
世界観についてご紹介します \(^∇^ )

道教
世界観といっても、何のことかわからないと思いますが、
中華文化の源流の思想(宗教等)のことになります
(マルクス思想論とかの事ではないです)
日本にもかなり関係深いのですが、少し難しいかもしれません(笑)


神社
日本には独自の流れとして「神道(かんながらのみち)」があるように
中国にも古来からの教え『道教』があります
道(タオ)と呼ばれる、宇宙と人生の根源的な真理の世界の不滅と
自然と一体となり修行し、煉丹術の習得に励み、仙人となることを
究極の理想とした、漢民族の土着的・伝統的な宗教で、
道の字は「しんにょう」が終わりを、首が始まりを示していています
道教には前にもご紹介した、八仙と呼ばれる8人の仙人が
並び称されています(なかでも呂洞賓が、もっとも有名な仙人です)
道教の寺

道教においての宣教師的存在でもある道士らの宗派は、
宇宙の多様性を示しているとして大いに歓迎され、
現在でも台湾や東南アジアの華僑・華人の間では、
かなり根強く信仰されている宗教でもあります


霊幻道士
少しそれますが、日本でも一時ブームになった霊幻道士にでてくる
道士も、道教の道士でした(映画中国名:殭屍先生)
キョンシーは、中国名を殭屍(キョウシ)といい、キョンシーという名前自体は
当時の映画配給会社、東宝東和の菅野陽介氏が命名したものです
キョンシー


道教では森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から
陰(いん)と陽(よう)の二つに分類します
陰と陽とは互いに対立する属性を持った二つの気で、
万物の生成消滅と言った変化はこの二気によって起こるとされています
このような陰陽に基づいた思想や学説を陰陽思想、陰陽論、陰陽説などと言い、
五行思想とともに陰陽五行説を構成しました
陰陽太極図


この考え方を表したのが「陰陽太極図」であり、
白黒の勾玉を組み合わせたような図になっています
黒色は陰を表し右側で下降する気の流れを意味し、
白色は陽を表し左側で上昇する気の流れを意味しています
それぞれの気が生まれ、徐々に盛んになっていく様子を表していて、
陰は陽を飲み込もうとし、陽は陰を飲み込もうとする形になっています
陰(陽)の中央にある魚眼のような白(黒)色の点は、
陰中の陽(陽中の陰)を表していて、いくら片方がが強くなっても、
その内側(内部)には逆極があり、後に逆に転じることを表していて、
太極図は、これを永遠に繰り返すことを表しています


また道教には、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素から成るという
説があり、5種類の元素は『互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって
天地万物が変化し、循環する』という考えが根底に存在しています
(西洋の四元素説と比較される思想です)
木(春)・火(夏)・土(季節の変わり目)・金(秋)・水(冬)という意味も
持っており、それぞれに相対する五行の生成とその順序が確立しています
(陽の流れ、陰の流れが存在します)
五行図

<相生>
順送りに相手を生み出して行く、陽の関係
木生火 ・・・ 木が燃えれば火を生みだします
火生土 ・・・ 物が燃えればあとには灰が残り、灰は土に還ります
土生金 ・・・ 土を掘ることによって金属を得ることができます
金生水 ・・・ 金属の表面には、凝結により水が生じます
水生木 ・・・ 水は木を養ないます(水がなければ木は枯れます)

<相剋>
相手を打ち滅ぼして行く、陰の関係
木剋土 ・・・ 木は根を張って土を締め付け、養分を吸い取って土地を痩せさせます
土剋水 ・・・ 土は水を濁らせ、水を吸い取り、堤防や土塁等で水を塞き止めます
水剋火 ・・・ 水は火を消してしまいます
火剋金 ・・・ 火は金属を熔かしてしまいます
金剋木 ・・・ 金属製の斧や鋸は木を傷つけ、切り倒します

この他にも「比和(同じ気の重なり)」「相乗(相剋が度を過ぎて過剰)」
「相侮(相剋の反対で、反剋する関係)」という性質がありますが
こちらの説明は省きます


日本には仏教や儒教と同じ頃に入ってきました
当初は道教に関する役所等が作られましたが、仙人になるために
水銀などの危険薬物を使うため、やがて廃止されてしまいました
陰陽師
これまでのご説明を読むと、ピンとこられた方も多いと思いますが、
それの後、陰陽師が道術を取り入れ、日本独自の陰陽道が生まれたのです
(陰陽師としては、平安時代の安倍晴明などが有名ですよね)
安部晴明


最後になりますが、「道」といえば『六道(りくどう)』の事を指す場合があります
六道は、天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道の6つの道で
仏教において迷いあるものが輪廻するという、6種類の迷いある世界の事です
六道輪廻図


簡単に掻い摘んでご説明したつもりですが、
今日はちょっと難しかったかもしれませんね
詳しく知りたい方は、調べてみたら結構面白いですよ
それでは、この辺で (⌒∇⌒)ノ""マタネー!!


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