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== 閑話休題 ==

閑話休題 22!!

今回は山東省が一区切り付きましたので、閑話休題です (^▽^)
閑話休題
とは言っても、特にこれといってはないのですが(笑)
昨日西森様からコメント頂いた、晏子(晏嬰)のご紹介でも

晏嬰(あんえい)
晏嬰
中国春秋時代(紀元前500年頃)の斉の政治家であり、
宰相にまで上り詰めた方です
氏は晏、諱は嬰、字は仲、諡は平
斉の霊公、荘公光、景公の3代に仕えました
莱の夷維(今の山東省濰坊市高密市)出身で、
「晏子」と尊称されています

晏子春秋
日本ではあまり有名では(知られていない)ありませんが、
(同時代の孔子の方が有名です)
晏子の政治についてのエピソードは、後の故事・格言にも
影響を与え、またそれをまとめた「晏子春秋箚記」は、
現在においても良い教本になるほどの素晴らしい物だと思います

晏嬰的故事
中国の古典書である歴史書や思想書、兵法書においては
古代の日本だけでなく、現在にも通づるものがあります
たしかに、良い事だけをまとめてありますし、書かれている事の
全てが事実かは、その時代に居たわけではない為解りませんが、
すごくためになるので、興味がある方はぜひ一度お読みください
(和訳されている物が色々でてますので)
また、先程ご紹介した西森様のブログ『天下の小論』の方で、
うちとは比べ物にならない程色々と御説明されていますので
そちらの方も宜しければ、どうぞ


これだけでは、ちょっと物足りないので、コメントの返信に書いていました、
諸葛亮が口ずさんでいたといわれる詩「梁甫吟」のご紹介をします
この詩は、「芸文類聚」という書物には諸葛亮作として納められていますが、
実際には漢代の詩で作者不明のものであるようです
諸葛亮(中国版)

歩出齊城門,遥望蕩陰里
里中有三墳,累累正相似
問是誰家墓,田疆古冶子
力能排南山,文能絶地紀
一朝被讒言,二桃殺三士
誰能爲此謀,國相齊晏子

どうです、解りましたか?
え?解らない?しょうがないですね(笑)

歩して出づ斉の城門,遥かに望む蕩陰の里
里中に三墳あり,累累として正に相似たり
問う、是れ誰が家の墓ぞ,田疆・古冶子なり
力は能く南山を排し,文は能く地紀を絶す
一朝 讒言を被り,二桃 三士を殺す
誰か能くこの謀をなすや,國相 斉の晏子なり

<訳>
歩いて斉の城門を出てみると,遥か遠くに蕩陰里が見える
その里中に三つのお墓があり,どれも同じような形をしている
誰の家の墓かと尋ねてみると,田開彊・古冶子・公孫接の物だと言う
彼らの力は南山をも押しのけ,天地の大綱をも断ち切るほどであった
だが、ひとたび讒言にあい,二つの桃でこの三士は殺されてしまった
誰がこのような計略をしたのか,それは他でもない、斉の宰相晏子であった
(※詩中では五言句にするために公孫接は省略されています)

二桃殺三士
この詩は晏子の逸話の一つで、3勇士を2つの桃で殺したお話です
勇猛な三士(公孫接・田開彊・古冶子)は、その力(プライド)ゆえか、
礼を欠いている者達でした(晏子に対しても)
晏子はこの事を主君景公に讒言して、三士を処分する許可をもらいます
晏子は二つの桃を三士の前に用意し、「勲功の多いものが食べよ」と伝えます
先に公孫接と田開彊が桃をとると、古冶子は「私に功績が無いと言うのか」と
2人をなじりました
公孫接・田開彊は自分の貪りを恥じて自殺してしまい、残った古冶子も
自分だけ生き残ったのを恥として自害します
つまり晏子は自分の手を汚さずに、たった桃2個だけで
3人の武将を自決させたのです

この詩「梁甫吟」は、表向きは三人の勇士を悼むもののように見えますが、
主題は、力ばかり強くて無礼な男を桃で殺した知恵者である晏子を
称える詩なのだそうです
でも、武は優れているが礼儀知らずってだけで殺された(自害)のでは、
たまったものじゃないですよね
この時代は、武たけど知なし(例:呂布とかw)より、知たけど武なしの
方が良かったって事でしょうか?
歴史書「宰相晏嬰」

それでは、休憩もここまで
(^・ω・^)ノまたね~♪


・・・とよく見たら、今日はももちゃんがブログ書いてくれてましたw
ありがとねももちゃん、ダブるけどまぁいっか(笑)



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== Comment ==

No title
ブログの紹介までして頂き、ありがとうございました。
晏嬰は、本当にもっと有名になっていい人物です。
西森憲司 様
コメント有難う御座います!本当にそうですね~!今後共、宜しくお願い致します!





        
 

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